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湿式スクラバー

湿式スクラバーとは
実験、化学分析、化学工場、 製造工程において、その作業中に使用する酸やアルカリ薬品等、発生する有害ガスを排風機で集め、排ガス洗浄装置(湿式スクラバー)で取り除き、きれいにして大気に放出する装置です。

特徴

  1. ■高濃度の酸性ガスや、アルカリ性ガスの、水洗浄や薬液中和吸収が可能です。
  2. ■水溶性の有機溶剤ガスの場合は、ステンレス製となります。
  3. ■FRP製は、大風量型が製作可能です。

「排ガス」の問題とは

  1. ドラフトチャンバーなどの排気設備からの排ガスは、様々な有害物質が混ざっている場合があります。
    それをそのまま大気へ放出すると事業所内の雰囲気が悪くなり、従業員はもちろん近隣住民への健康を害してしまう可能性があります。
    さらに排ガスが放出される周囲の金属を錆びさせる恐れもあります。

湿式スクラバーの仕組み

  1. 排ガスを除害する方法は大きく分けて2通りあります。

    ■物理吸収・・・水に溶け込ませることによる除害

    ■化学吸収・・・中和反応による除害、及び化学反応による分解による除害
    例えば酸性ガスを除害したい場合には、循環タンクにNaOH(水酸化ナトリウム)のような、アルカリ性水溶液を注入して中和反応をおこさせ除害します。 また、一部の有機溶剤では酸化剤を注入することにより、分解して無害化できる物質もあります。

スクラバーの洗浄効率

  1. 物質にもよりますが、洗浄効率は≒100%まで対応可能です。物質名、入口濃度、そして出口濃度をご指示いただければスクラバーの設計が可能です。
    ※基本的には計算上ですので、保証対応物件の場合は要相談となります。

除害できる物質

  1. 酸性ガス、アルカリ性ガス、臭気ガス、ミスト、粉塵など様々な物質に対応できます。

処理可能な風量

  1. 数L/minから、数百m3/minまで対応可能です。

有害物質の排出規制値

  1. 有害物質の排出規制値は、その有害物質が発生する設備、その事業所を管轄している行政などにより異なります。
    そのため塩化水素は80mg/Nm3などとは断言できません。その都度、調査する必要があります。

ラインナップ

※少ない排気量向けタイプは小型スクラバーページへ